私は、ヨガからメディテーションに入りました。ヨガのバックグラウンドがあることから、身体感覚をとても大事にしている先生の一人だと思います。座る時に姿勢を正すところからもそうですが、座っている時にも身体の感覚をとても大切にしています。五感を自然に開いていることです。
マインドフルネスは、思考が働いている状態ではなく、今自分がしていることを直感で捉えている、または身体の感覚で捉えていることを指します。自分の今している所作に、身体を通して注意を置くことです。そこには言語はないのです。
マインドフルネスとは、心と身体のシンクロでもあります。人は身体を使って何か行動をしたり行為をします。だから、意識がきちんと今自分のしていることに繋がっていないと、何かをしながら別のことを考えていることと同じになります。つまり、集中してない、効率の悪いことが起きてしまいます。
仕事をしている時も、お料理をしている時も、勉強をしている時も、音楽鑑賞や映画鑑賞を楽しんでいる時も、スポーツをしている時も、身体を通して(五感を通して)、自分が行っている行為に意識や注意が100%向けられてなかったら、中途半端なことをしているのと同じです。
マインドフルネスは、人として上手に機能することでもあると思います。昨今、効率化が優先されることが多いですが、マルチタスクをすることよりも、マインドフルネスな状態で物事を行うことが一番効率がいいと思うのです。ちなみに、私は、マインドフルネス・メディテーションをスタートしてから、仕事のTO DOリストのチェックがつく(処理済のサイン)スピードが以前より早くなりました。
そして、人は機能だけで生きているわけではありません。情熱を持てたり、愛情を持てたり、人らしい心を持っています。身体感覚で受け取った体感は、生きていく過程で、とても素敵な経験値となって積み上がっていきます。マインドフルネスは、身体に心が寄り添うことで自分の素直さに気づき、ハッピーな人生を歩んでいくためのヒントをくれるのです。