先日の講座の際に、生徒さんの一人がすごくいい質問をしてくれました。
何のために座っているの?
これは、誰もが考えさせられた内容だったと思います。私は未熟故に、上手に答えてあげられなかったかもしれないけれど、自分も考えてみようと思ったテーマでした。「わかるよ!」と断言できないけれど、一つだけこうじゃないかなという答えは、
”今ここにある”
と思っています。
つまり、「何のために座っているの?」という答えは、
”今を経験すること”で、感じることができる
のだと思います。
そして、それは人ぞれぞれ違う答えが出てくると思うのです。
私たちの心は、色々な妄想をしたり、考えたり、感情に囚われたり、日常の中で本当に忙しい。今、目の前にあるものを五感で感じていないことが多いのではないかと思います。人生が道だとしたら、その道を歩いていく過程で、色々なものを見て、気づいて、触ってみて、感じて、という”生の体験”をすることがすごく大切なんだと思います。良い悪いの判断なしで体験することです。もし、固定観念や決めつけが挟まると、それはもう”生の体験”ではなく、余計なものがついてしまった加工された体験になってしまいます。
私たちの多くは、不安や恐れを持って生きている気がします。特に、コロナ禍ではそれが顕著です。私も例外ではないです。怖がったりするし、仕事などで苦悩や困難に追い込まれると心に余裕がなくなります。そんな時は、決まって視野が狭くなっていると思います。後から冷静に見たら、大したことないことなのに、その時は必死にもがいて感情が爆発していることもあります。
今をちゃんと経験できてないから、そうなるのです。だから、今に戻ること、今を経験していることが大切なのです。
人は、そんなに強くないのだな、とすごく実感するこの頃です。だからこそ、少しでも平常心を養って冷静に毎日を過ごしていけるように、今に戻るための”マインドフルネス筋”を鍛えておくのだな、と思うのです。ヨガを恒常的にプラクティスして身体の健康を維持するように。
ヨガと瞑想はとても親和性があると思います。ヨガをする人だったら、ヨガの後に少し座ったりするのもありです。ヨガの前に瞑想をするのも身体に対する親しみ方というか、視点がちょっと変わります。是非、試してみてください。
6〜7月にかけてマインドフルネスの基礎講座をTrue Nature Meditationで担当します。
今回のテーマは、途中で挫折しないために、マインドフルネス瞑想を続けるための土台を作ることです。
詳細は、>>>こちら
皆様のご参加をお待ちしています。