色々なヨガが世の中にありますが、私は、
心に残るヨガをしたい
と思っています。
ヨガは単なる体操ではなく、その裏には何千年の歴史を経て現在に受け継がれてきた伝統的な哲学があります。
一般的なヨガの哲学書は、ヨガスートラです。陰ヨガは、陰陽理論をもとにしているので、陰陽論が記載された最も古い「易経」を哲学としています。易経は孔子が書いたとされるスートラで、修身の書とも言われますから、深く吟味し実践することでより良い生き方をしていくための指針とも言えると思います。
ヨガは、ヨガスートラに書いてあるように、心の平穏を培うための訓練です。アーサナと呼ばれるポーズを通して、心身を開いていくのです。
ヨガ=ポーズをとるものと思われてるところがありますが、伝統的なヨガは、ある種の規律を持って生活することから始まり、ポーズや呼吸法を通して身体を訓練し、さらには思考を鎮めて禅のような落ち着きを培っていきます。最終的には瞑想を行うことまで含めてヨガと呼びます。これをヨガの八支則と呼びます。
だから、ヨガは体に意識を向けてアーサナを行うことで、色々な気づきがあることが大切。ただ、汗を流すだけの体操ではない所以がそこにあります。最終的には、自分の在り方や生き方といったことにも心が動いていくプロセスがヨガをすることの意味になると私は思っています。
心に残るヨガを教えていくことは、簡単なことではないと思いますが、私が今まで習ったヨガの先生たちにそうしてもらってきたように、自分も自分の生徒さんに伝える努力をしたいと思っています。
そのためには心の器をもっと広げていきたいと思っています。だから、瞑想の実践が大切なのです。ヨガのために瞑想をしている、というのが現在の私の瞑想のスタンスです。ヨガは仕事であると同時に、私のライフワークであり、私は一体何ものなのかを教えてくれるツールでもあります。そのヨガが発展していくことは、私の人生においてとても大切なことであり、そのための努力は惜しまずやりたいと思っています。